まなのこんぶろぐ

自己研鑽が人よりちょっと好きなOL:공부로그

インターナショナル生の家庭教師

私は会社員ですが、週に1度副業として家庭教師をしています。1人はインターナショナルスクールに通う小学生。もう1人は韓国人彼氏への日本語レッスン。

今日は、インターナショナルスクールに通う小学生について、色々思うことを書こうかなと思います。

 

私は2年間カナダの短大に通っていたので英語はそこそこ話せる方なのですが、これまでに2度、インターナショナルスクールに通う小学生の家庭教師をしたことがあります。1度目はカナダから帰国して日本の大学に通っていた時。小学校1年生を1年半教えました。2度目は今、オンラインで小学生とマンツーマンレッスンです。2人とも外国にルーツがあるわけではなく、ご家庭の教育方針として将来英語を話せたほうがいいだろう、ということでインターに通わせている状況でした。

 

1人目の子は、インターナショナル幼稚園から日本の公立小学校に進学し、放課後にインターナショナル学童に行っていた子でした。学童で宿題が出されても、親が見るには内容が難しいことや、大人と英語で話す時間を作らせたいとのことで指導に行くことになりました。

 

最初の面談時、親御さんはこう言いました。「幼稚園は全て英語だったので、幼稚園児くらいの英語力はあると思いますが、これからは公立に通わせようと思っています。英語を忘れないようにしつつ少しずつでもレベルアップさせたいので、英語を使う時間を増やしたいと思い先生をお願いしました。」

ふむふむ。では英語で話してみましょう。

(英語)

👩🏻「今日、お昼ご飯は食べた?」

👦🏻「うん、食べる」

👩🏻「ん?食べたの?何食べた?」

👦🏻「うどん」

👩🏻「うどんか〜いいね、どんなうどんだった?」

👦🏻「エビ」

 

うーん…少なくとも幼稚園児レベルではないと悟りました。

 

幼稚園の子であれば「〇〇を食べた」「〇〇に行った」など、日本語での過去形を自然に使えている子が多いと思います。

こっちに来て、これが欲しい、これは食べたくない、など自己表現もできる子が多いです。

決して、その子の英語力が低いということを言いたいわけではありません。日本で生活していて、家庭内言語も日本語であれば、それは仕方のないことだと思います。むしろ問題なのは「現地の幼稚園児くらいの英語力」と思い込んでいるご両親の方です。子どもの実際の実力と、ご両親の認識が異なると家庭教師も板挟みになってしまいます。


その子が小学校2年生になったばかりの頃、ご両親にこんな相談をされました。

「英語の辞書を買ってあげようと思うのですが、どんなものが良いかわからなくて。先生がおすすめするものがあれば教えていただけますか。」


辞書!しかも英語の!よくよく話を聞くと、子ども用の英英辞典とのことでした。ちなみに聞いてみました。「学校で国語辞典は使っていますか?」母国語の辞書も使ったことがないのに、外国語の辞書が使えるはずがありません。母国語でも辞書の引き方を知らないのに、英語の辞書を引けるでしょうか。


本人が「辞書が欲しい」と言ったわけでもなく。家庭教師の立場からすると、否定するわけにもいかないのでなかなか難しいのですが、英英辞典よりも絵と英単語がセットになっている本のようなものが良いかもしれません、と提案したのを覚えています。

元々そこまで英語に前のめりでなかったお子さんなので、英英辞典を買い与えて読ませたところで、難しい単語ばかり出てきて嫌になってしまうのではないか…。まずは楽しく、興味を持ってもらわないことには英語への学習意欲もわかないので、もっと歌やアニメ、ゲームなどを取り入れたいと思っていた矢先でしたので、とても驚きました。


お宅に伺って一緒に勉強している時、宿題の中に「church」という単語が出てきました。日本語にすると「教会」。しかしそれを小学校1年生に伝えても、クリスチャンのご家族でない限りは伝わりません。概念や場所の説明からする必要があります。親御さんが考えている「ここまではできてほしい」という英語のレベルはなかなか高いです。それはきっと、ある程度ものがわかり始めてから学習してきた親世代が多いからだと思います。もちろん、私も田舎の中学校でアルファベットから習い始めた身なので、気持ちはよくわかるのですが…

 

特に、インターナショナル系の学校に通わせているお子様がいる場合、過度に期待していると感じる親御さんも見られます。家庭内言語が日本語だと、かなり頑張らないとついていけない可能性もあります。今教えている小学生も、英語の定着度を見ていると、授業についていけていないのではないか…と心配しています。何よりも子どもたちが伸び伸びと遊び、知的好奇心を高めながら自ら学びたい!と思うように、これからも試行錯誤しながら教えていきたいなと...いう、独り言でした。